一人の男と一人の女がお互いに深く慈しみあい、永遠の愛を誓う…。
素晴らしいことですね。
男女ともに憧れる一つの形です。
でも現実はもっとしんどいです。
そもそも男性からの愛をなかなか受け取れなくて苦しむ人がいる。
好きになった人にはもうすでに恋人がいて、奪いたい気持ちと奪うという罪悪感の狭間で悩む人もいる。
付き合ってみたら付き合う前と全然違って優しくしてくれなくて不安な人もいる。
結婚したらただの同居人になってしまって愛もへったくれもない人もいる。
清く正しく強い心の持ち主ばかりじゃありません。
日々を過ごす中でどうしようもなく苦しくて、一時的にでもこの苦しみが和らいでくれれば、と。
そんな風に渇望している人は表面的には見えないけれど実はとても多く潜んでいます。
そんな一時的な寂しさや苦しさを紛らわすための恋愛って本当に悪いことなんでしょうか。
僕は悪いことだとは思いません。
今回は僕の訳あり恋愛の経験も振り返りつつ、訳あり恋愛の恋の形は一つじゃなくて良いって話をします。
Contents
一時的な寂しさを埋め合わせるのも一つの”恋”の形
僕はいわゆる”W不倫”と呼ばれるような訳あり恋愛でした。
自分も結婚している、相手も結婚している、ということですね。
ただ、僕らは自分たちの家庭も大事でした。
壊したくはなかったです。
だけど日々暮らしていく中でモヤモヤしたものが自分の中にあることもまた事実でした。
僕は僕で家庭があり、家庭は大事に思っていて。
だけど単身赴任でもあり、子供ともなかなか触れ合えない、家に帰っても家族の時間はあるけれど夫婦の時間がない(というか持ってくれる感じがしない)って感じでした。
彼女も家庭があり子供もいました。
だけど旦那さんは家族のことを少しも顧みない、何をやっても感謝もない、夜の生活もない。
と、家庭の満足がある一方で女性としての寂しさは募る一方でした。
ここで「いや、それぞれがもっとちゃんと自分のパートナーと話して解決すればいいじゃん」なんて言うのは正論です。
でも当時の僕らはもはや男と女としてパートナーから見られなくなっていたのです。
言っても解決しません。めんどくさそうな顔をされて終わりです。
そこでお互いに男と女としてみてくれる人がいたら惹かれてしまうというものです。
それに僕らはお互いに今あるものは壊したくないけれど、でも愛に飢えてたという共通点もありました。
だからこそお互い安心して大人の付き合いが出来た部分はあります。
どちらかが独身でも同じですよ
今回は僕の経験談ということでお互いに結婚している、という関係の話をしていますが、これはどちらかが独身でも同じですよ。
例えば自分が独身、相手が結婚している、という中で好きになったから相手の愛は受け取りたい。だけど相手の家庭は壊したくない。
となれば今の一時的な寂しさや相手から求めてもらうことを満たす恋愛をしたっていいでしょう。
その先で「もっと相手からの愛がほしい」となるか「やっぱり私はコレで十分だ」と思うかは、その状況になってから判断すればいいことです。
体験してないのに頭の中でグルグル考えたってしょうがないでしょう。
「いや、私はそうなったら後戻りできなそうだから一時的な愛でもいりません」と思うのであればそれはそれでアリです。
というか『その壁を乗り越えてまで相手のことを手に入れたいわけじゃない自分』に気づけたのなら、十分収穫です。
僕が今回伝えたいのは『一時的な気持ちを満たす恋愛』を自分の選択肢に入れて見ると訳あり恋愛も実は色んな正解が見えるよ、ということですから。
自分が満たされるからそれぞれの場所でお返しできる
僕と恋愛関係になって程なく彼女が面白いことを言ってくれました。
「なんか最近昔より家族仲が良くなってきたんだよねぇ」
と。
ブサイクな僕と付き合うことで改めて旦那さんがイケメンだと気づいた…ということではなく(笑)
(いや、もしかしたら口に出さなかったけどそういう面もあるかもですが)
彼女曰く
- 今まで旦那さんに感じてた不満は僕といることで満たされた。
- すると家庭の中でも優しく穏やかな気持ちで過ごすことができる。
- 自分が優しく穏やかな気持ちで過ごすと、家族の雰囲気が良くなる。
ということでした。
これね。
僕もすっごくわかりました。
僕の場合は単身赴任だったのでいつでも家族にお返しできたわけじゃないけれど。
でも家に帰ったら妻に優しく出来たりしましたし、家庭だけじゃなくて仕事も明らかに精力的に動けましたしね。
こうして家族や仕事がうまく回った背景には自分の一時的な欲求が満たされただけじゃなく、ちょっぴりの罪悪感も無関係ではなかったです。
でもその罪悪感さえも家庭や仕事をより大事に出来るエネルギーになるならこれはこれでアリだと僕は思います。
表面的には誰も損してないです。
僕と彼女はそれぞれの苦しみや辛さをお互いにこっそり癒しあった。
癒しあったおかげで余裕が出来た僕と彼女はそれぞれの家庭で優しく出来て家族仲が深まった。
僕の場合は仕事にも精力的になれた。
僕と彼女がお互いに『今の恋愛は0か100か。このまま別れるか結婚するか』みたいに考えてたとしたら、こんなにスッキリ恋愛は出来なかったでしょう。
多分お互いに罪悪感と恋愛感情の間で苦しんで、誰かしらを傷つけて終わったはずです。
別に僕はこういう恋愛を推奨してるわけじゃないですよ。
肯定してほしいとも思ってません。
だけどこんな愛の形があるということを知ってほしいのです。
こんな愛の形も『アリ』だということを。
僕も彼女も大変満足しています。
『誰も傷つけたくないけど、自分たちの辛さや寂しさを癒したい』なんて都合が良いけど、でもちゃんと都合の良い恋ができました。
訳あり恋愛は0か100かじゃないのです。
体の関係だけという割り切り方ではなく、会ってる時は全力で恋人なら満足という考え
一時的な気持ちを満たす、というとすぐに『体の関係として割り切る』的なことを考えがちですが、そうじゃありません。
記事にもしたことがありますが、僕は体の関係だけ(自分の性欲だけ)満たすことが目的なら風俗で十分だからです。
一時的というのは会ってない時はそれぞれの場所で求められている役割をしながらも、会ってる時は全力で恋人になる、ということです。
恋人として大切にしてみたり、大切にされてみたり。
体を重ね合わせることも幸せですが、雨がしとしと降る公園の中を手を繋いでゆっくり散歩することもまた幸せでしょう。
僕と彼女が求めていたのは(お互いに期待していたのは)そういう自分の中に欠乏していた”ときめき”のようなものです。
むしろお互いが体目的だとすれば萎えてしまいます。
ときめきを補充することが僕らには必要だったということです。
最後に:「こうならなきゃダメ」を決めつけるから苦しくなる
「恋愛は一度始まったら相手の好意を100%受け取らなきゃ不幸だ!」と決めつけてしまうと苦しくなります。
例え自分の満たされないものを一時的に満たすような恋愛だとしてもそれはそれで一つの形、と思えばもっと自由に恋愛できます。
訳あり恋愛のゴールは一つじゃないということです。
あなたは自分で訳あり恋愛のゴールを決めていい。
結婚が全ての終着点じゃないはずですよ。
あなたを縛り付ける常識を一つ壊すことができれば幸いでございます。
ところで…
もしあなたが彼との恋愛を本気で望んでいるのなら。
実はめっちゃ心強い味方がいるので紹介しておきます。
僕自身も自分の訳あり恋愛を進めるうえでめちゃくちゃ頼りにした方法(存在)です。
なにせほとんど苦労せず相手の口から僕のことを好きかどうか引き出したのですから。
全て次の記事にて書きました。
彼と本気で結ばれたいと願う人だけ読んでください。