普通の恋愛であれば、お互い両思いだとしたらめでたし、めでたしで終わりです。
どちらかが思いを告げれば無事カップルとして一緒の道を歩くことになるでしょう。
ところが片方が既婚で片方が独身という関係だとお互い両思いと知ってもめでたし、めでたしとはなりません。
それは毒のある恋。何かを差し出すことでしか手に入らない恋愛です。
だから「いっそのこと僕の/私の片思いだったらよかったのに」と苦しむことすらあります。
大体こういう話になると「不倫は良くない!どっちでもいいけどとにかく身を引くべきだ!」という『正論』を振りかざされます。
それは全くその通りなんですけど、でも好きという気持ちはそんな簡単に収められません。
ましてや自分が好きだと思う相手が、まさか自分のことも好きという状況なんて奇跡みたいなものです。
たまたま相手が結婚していたからと言ってそんな奇跡を簡単に捨てることなんてできませんよね。
今回は僕の過去の既婚女性に恋した経験をお話ししていきます。
少しでも男側の気持ちが伝わればです。
Contents
既婚女性に恋をすると男としてもとても辛い
僕が独身男性という立場で既婚女性に恋心を抱いたのは僕が会社に新入社員で入った時。
ありがち、って言われてしまうかもしれませんが、当時仕事を指導してくれた先輩社員の方でした。
年齢は10個以上離れていましたけれど、顔が童顔っぽくてしぐさが可愛くて。
一方で僕が当時新入社員ということもあって『頼れる憧れのお姉さん』感もすごく出てて。
我ながら「ちょろいな」と思うくらい惹かれていました(笑)
ただ、やはりその時に感じたのは猛烈な『虚しさ』ですね。
もちろん新入社員と先輩社員ということでそもそもカッコつけられるような場面がないことも残念です。
けど、仮にアピールできる場面があったとしてもご飯にすら誘いにくいというのは本当に苦しかったです。
もちろん今の僕であれば、既婚の方でも「ご飯でも行きます?」なんてサラッと言ってみることもできるし。
あるいは恋愛ではなく体の関係を持てればいいと割り切ることもできますけど。
その時はかなりピュアな恋愛感情を抱いていたということです。
だからこそ苦しい気持ちもあったし、旦那さんへの嫉妬の感情も湧きました。
体の関係を望んでいたわけではないけれど、旦那さんとセックスをする妄想をして苦しむこともしょっちゅうでした。
僕が両思いだと感じたきっかけの話
そんな僕と既婚の先輩上司が距離を縮めるきっかけなんて実際ほとんどありません。
が、一度だけ「もしかしたら…」と感じる場面がありました。
おそらく瞬間的な感情の高ぶりだとは思うけれど、僕からするとチャンスともいえる時が。
ちょうど僕の研修的なことも終わり、彼女とも仕事上で密にかかわることはこれからはなくなるという時。
お疲れ様会的な意味でご飯に誘ってくれました。
もちろん僕は飛び上がるくらい嬉しかったわけですけれど、名目としてはお疲れ様会でよくある話なのでどこか寂しさも感じていました。
最初で最後のご飯なんだろうな…と。(実際に最初で最後のご飯になりましたが)
彼女が予約してくれたお店でお酒も飲みながらのご飯。
正直僕も何を話していたか全然覚えてないですし、多分気の利いた話は出来なかったような気がしますが(笑)
とにかく一緒にご飯を食べられるだけで幸せでした。
真実はどうであれ僕が「両思いだ」と感じたことが大事
そうして飲んでいるうちにお酒も進んできたのか、彼女も仕事とは違う素の感じを出してくれるようになりました。
そしてそこで彼女の旦那さんに対する愚痴や不満。
具体的に言うと「浮気しているかもしれない」というような話をやや明るい感じで(やんなっちゃうよねえ~、みたいな感じで)話してきました。
恐らく誰かに聞いてもらいたかったのでしょうね。
そしてその時の僕は話を聞くことに関しては一生懸命でしたから(笑)
ある意味うってつけの存在だったという訳ですね。
その会話の中で彼女が言った一言は今でも鮮明に覚えています。
「○○君みたいな真面目でひたむきな男の子と結婚すれば良かったなあ」と言ってくれたのですね。
これも今の僕からすればまぁ社交辞令的な感じで受け止めますけれどね。
でもその時の僕は「これはもしかして僕に好意があるのでは」「僕に何か動いてほしいのでは」と思ったのです。
つまりその時の僕は「両思いだ」と感じたわけですね。
ぶっちゃけ両思いかどうかなんて直接言葉で「好きです」「私もです」と確認しない限りは「両思いに違いない」と自分で判断するかどうかでしょう。
そしてその時の僕が両思いだと感じた。
それが今回のトピックスでは何より大事なことです。
両思いだと感じた僕が取った行動とは…
でもその時僕はそのまま恋愛関係になろうとは思いませんでした。
むしろ逆です。
「僕なんか旦那さんの足元にも及びませんよ」
「旦那さんの浮気も何かの勘違いかもしれませんよ」
とにかく旦那さんを上げたり自分を下げたりして、彼女と旦那さんがまたくっつけばいいなあと思っていました。
なんでこんな言動をしたのか。
多分本当に好きだったからでしょうね。
本当に好きだったから自分と本格的な恋愛関係になるよりも旦那さんとちゃんとしたほうが笑顔になれると思ったのです。
その時の僕では明らかに彼女に対して器不足でしたから。
悔しいけど引き下がるしかないということです。
既婚女性と一線を超えるというのはやはり相当な覚悟と自信が必要です。
その時の僕には覚悟も自信もなかったということです。
あとがき:本当に好きなら苦しむはずです
もし僕が最初から体目的であれば、全然苦しむことはなかったでしょう。
「お、これ相手弱ってるし、押せば行けそうだな~♪」みたいな。
「○○さんも旦那さんと同じように浮気してみればいいじゃん」とかなんとか言ってあの手この手でホテルに誘うことを考えるでしょう(笑)
だけど本気で恋愛感情をもって、相手を大切にしたいからこそ、既婚女性との恋愛は臆病になってしまうのです。
それでも踏み込んで奪うとなれば、その時は本気で一緒になりたいと考える時ですね。
今回はつらつらと僕の体験談的なものと心情をお話ししてきました。
少しでも伝われば嬉しいです。
そしてもしこれから彼の本心をもっともっと確かめていきたいのであれば。
僕自身、訳あり恋愛をした中で相手の口から「(そういう関係に)なっても…いいよ」という本音を引き出させた方法を紹介しておきます。
どんな道を歩もうと最終的にあなたの笑顔が一番多くなる道を歩んで頂ければです。